木には、成長してきた縦方向の力には強く、横方向の力には弱いといった特性があります。つまり、柱のように木を縦方向に使う場合は十分な強度が期待できますが、梁のように横方向に使う場合、強度が不足しがちになるといった弱点があります。
そこでテクノストラクチャーでは、この弱点を解決すべく、梁の部分に木材と鉄骨の複合梁「テクノビーム」を使用し、木造住宅の梁の強度と信頼性を高めています。
木製梁は長く重荷がかかり続けると、たわんで変形量が年々増加し、その結果引き戸が開けにくくなるといった「クリープ変形」が発生します。
しかし、鉄骨を芯材としたテクノビームは、長期重荷に強くクリープ変形がほとんど進行しません。
木質構造設計基準では、木製梁のたわみ量を柱間の距離の300分の1と規定されていますが、テクノストラクチャーでは600分の1以下と設定し、構造計算上でのたわみ量を半分以下に抑える設計にしています。
家を建てる際には、地震や台風などの災害が起こった場合に、住まいへどのような力が加わるかを計算し、その力に住まいが耐えられるかどうかを詳細に検証する「構造計算」が行われます。
ひと口に構造計算と言っても、その内容はさまざまで、一般的な2階建て木造住宅の大半では、最低限の基準を満たすため、間取りの南北方向・東西方向で耐力壁が十分配置されているかどうかを計算する「壁量計算」が行われています。
しかし、テクノストラクチャーでは「壁量計算」だけでは不十分と考え、「基礎・柱・梁・接合部・床強度・耐力壁」など構造的に負担のかかる全ての部分が、荷重や地震に対して十分に耐えられるかどうかを緻密に計算する「許容応力度計算」を一棟一棟全ての住宅で行っています。
耐震等級とは1から3までのランクで建物の強度を表す指標で、建築基準法を満たす最低ラインは耐震等級1相当です。
テクノストラクチャーは安心の「耐震等級3」。
これは防災拠点となる消防署や警察署などを新築する際に基準となるランクです。
等級1は「震度6強の地震でも倒壊しないレベル」と定められていますが、1度の地震に耐えてもその後の余震や本震に耐えられるとは限りません。
実際に震度7の揺れが2度起こった2016年の熊本地震では、建築基準法を守っていた多くの等級1の家が倒れ、等級2でも被害が出ました。
大切な家族と長く安全に住み続けられる家を建てるなら、許容応力度計算を行う、テクノストラクチャーの耐震等級3の家が安心です。